【カイツブリ通信 第21回】環境は自分で作れ

2020.05.08

前回で8羽だったカイツブリはその後も増え、2月20日の調査ではなんと14羽。そのうちの4ペアはそれぞれ縄張りを構えているカップルで、子育てを始めるため春を心待ちにしているようです。しかし心配があります。冬の彼らの主食だったブルーギルの稚魚は、水温が上がると活発になり捕れなくなるのです。今の在来小魚の数は十分ではなく、エビはさらにわずかです。春に増えれば問題ないのですが、ブルーギルが大量にいると小魚の卵や稚エビが食べ尽くされてしまいます。

かつてなくたくさんいるカイツブリが冬の間にギル稚魚をどんどん食べて減らしておけば、在来種が繁殖でき、彼らの子育ても楽になります。水生物館のカイツブリは1 日約100匹のモツゴを食べるそうです。仮に池の10羽が冬の3か月(90日)間にギル稚魚を毎日100匹ずつ食べるとして計算すると、減るブルーギルの数は9 万匹!  さて、実際にはどうなるでしょうか。

田中利秋 井の頭かんさつ会

カイツブリとは…
得意の潜水で小魚やエビを捕まえる、小さな水鳥です。
池や川にカップルで縄張りを作って暮らし、子育てをします。

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(いのきちさん21号 2015年3月1日発行 掲載)