【カイツブリ通信 第5回】メスとオスの違い

2020.01.17

井の頭池では子育てが始まらないので、写真は武蔵野の森公園の親子(5月29日)です。この池には外来魚がいないらしく、餌になる小魚などが豊富です。

カイツブリは外見では性別が分かりませんが、多くの人は、ヒナを守っている親鳥を母親、餌を運んでくるほうを父親だと思うようです。でも実際は、親鳥は交代で同じ仕事をこなします。交尾のときどちらが上になるかさえ決まっていないので、カップルの雌雄を行動で判別することもできません。彼らはまったく雌雄対等なのです。二羽が同じ量の仕事をするのではありません。どちらがよく働くかはカップルによってまちまちです。対等とはそういうことではないでしょうか。

でも今の井の頭池のカップルだけはメスを知る方法があります。一羽のとき、二羽が鳴き交わすときより優しい、「ピロロロロ」という独特な声で鳴くほうがメスです。なぜメスだと分かるのかというと、彼女が卵を産むのを見たことがあるからです。

田中利秋 井の頭かんさつ会

カイツブリとは…
得意の潜水で小魚やエビを捕まえる、小さな水鳥です。
池や川にカップルで縄張りを作って暮らし、子育てをします。

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(いのきちさん5号 2012年7月1日発行 掲載)