【カイツブリ通信 第8回】善福寺池

2020.02.07

井の頭池では11月の中旬からカイツブリが1羽見られるようになりました。なんとか定着したようですが、潜水を繰り返してもなかなか魚を捕れないようなので、安泰とは言えない状況です。

同じくカイツブリがいなくなっていた善福寺公園の上池には、12月5日現在、カップルが定着しています。二羽で巣材を運ぶ行動も見られました。善福寺池では外来魚の駆除が行われていないので井の頭池よりブルーギルが多く、カイツブリの冬の餌となる稚魚も多いのではないかと思います。

仲良く寄り添っていたカップルが突然、写真の姿勢になりました。何ごとかと上空を見ると、大きな鳥アオサギが旋回しているのでした。アオサギがカイツブリの成鳥を襲うことはありませんが、彼らは鷲や鷹ではないかと警戒したようです。カイツブリはこの姿勢のまま水中に沈み身を隠すことができます。自分が餌にならないように、野生の生き物は常に周囲に気を配っています。

田中利秋 井の頭かんさつ会

カイツブリとは…
得意の潜水で小魚やエビを捕まえる、小さな水鳥です。
池や川にカップルで縄張りを作って暮らし、子育てをします。

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(いのきちさん8号 2013年1月1日発行 掲載)