【私と井の頭公園 第24回】100周年を機に、歴史的資料の展示もやりたいです 安田知代/合同会社いとへん共同代表

2020.03.24

今から8年ほど前、安田知代さんから「川井さん、ぶんしん出版で井の頭公園のガイドブックを出しませんか」と声をかけられた。そして2年間かかって出版されたのが『井の頭公園*まるごとガイドブック』である。安田知代さんの力作だ。それまで、井の頭公園に関する平明な総合ガイドブックは他になく、現在までゆるやかなロングセラーとなっている。

14年前に井の頭公園のすぐそばに引っ越してきたんですよ。井の頭公園駅から徒歩3分のところです。子供が小学2年生で、よく公園に遊びに散歩に行きました。そんなときに、ここは江戸時代の神田上水の源とか、徳川家康がここの水でお茶を淹れたとかの看板があるじゃないですか、いったい何なのだろうってね。それで調べてみようと思ったのですが、すぐに分かるような本がなかったのですよ。それで「井の頭公園のガイドブックをつくりませんか」と声をかけたのです。

編集していて一番面白かったのは、あの『にんべん』の発見ですね(↑ 今号「井之頭恩賜公園の歩み」ご参照)。それから、池の桜がいつ頃植えられたのか調べる過程で、府中郷土の森資料館や大田区郷土博物館の学芸員の方たちなどから次々とバトンを渡されるように桜の絵の数々に出会っていったときも、わくわくしましたよ。図書館の資料室にこもって資料を探したり、井の頭に長く住む方々にお話を聞いて回ったり、古い絵葉書を集めている方と出会ったり……公園のことばかり考えて動いていた2年間でした。

開園100周年を機に、歴史的な資料を一堂に揃えて、みんなで見られるようにできたらいいですね、自然文化園の資料館で一時期展示したりしてね、そういうのやりたいですね、やりましょうよ。

安田知代 合同会社いとへん共同代表
聞き手 川井信良 株式会社文伸 代表取締役社長

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(いのきちさん24号 2015年9月1日発行 掲載)