グラフ文伸 vol.12
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GPは、たんに再生紙や環境負荷の低いインキを使うというだけではありません。悪臭や騒音への対策、リサイクルの推進、そのための社内規程や文書の整備などが求められ、維持にも手間のかかる難易度の高い認定制度です。そのため、対応しているのは大きな印刷会社ばかりで、社内には慎重な声もありました。しかし、工場の責任者として、また地元で暮らす者として、GPに対応した工場であることは地域への責務であるという思いがありました。そこで、機材の更新を機に2014年に挑戦を宣言、翌年6月に認定を得ることができました。その後、SDGsが社会的な注目を集めていく中で、「自分たちが取り組んできたことにもつながっている」と気づき、自社のGPの取り組みを、SDGs推進の一環として、位置付け直すことにしました。例えば、SDGsの目標の12番目に「つくる責任・つかう責任」という項目があります。この項目に即して、お客様に「文伸は、自社の環境への取り組みを担う一翼なんだ」と感じていただけるような存在になっていきたい、環境負荷の少ない印刷物を「つくる・つかう」という意識でお客様とつながっていきたいと思っています。さらにその先の展望ですが、お客様はもちろんのこと、広く地域の方々にも開かれた「オープンファクトリー」を築いていきたいという夢を抱いています。現状でも、工場見学や職場体験など数多く受け入れています。しかし、見て感心していただくだけではなく、一緒になって面白いものづくりをしていく、そして地域ぐるみでSDGsを推進していく、そんな流れをBUN│SHIN FACTORYが起こしていきたいですね。地域に根ざした企業ならそれにふさわしい工場にお客様とともに取り組みの輪を広げたい地域に開かれたオープンファクトリーへBUN-SHIN FACTORYSDGs対応の一環として、日本初のフェアトレード認証紙「バナナペーパー」の取り扱いを開始し、お客様に推奨しています。ザンビアのオーガニックバナナ畑で従来廃棄されていた茎の繊維を活用したもので、環境保護だけではなく、現地の雇用創出などにも貢献できる用紙となっています。必要です。弊社の姿勢に共感いただき、取り組みを一緒に進めていただけることに、心より感謝申し上げます。バナナペーパーの取り扱いをスタート!武蔵野大学・土井 隆司 教授(左から2人目)、白鳥 仁恵 地域交流推進室長(中央)を囲んで自社の名刺もバナナペーパーにぜひご注目ください工場長のデスク上には、GP関連の文書類がびっしりとGPに関連するSDGsの項目3

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