グラフ文伸2021
2/12

この間、当社は「街の印刷屋」からの脱却を目指して様々な取り組みを行ってきました。その背景として、10年前に抱いていた思いや課題意識、ビジョンをお聞かせいただけますか? そうですね、「街の印刷屋」から一歩抜け出そうと言ってきたけれど、その街に必要とされる会社、愛される会社でいたいという思いは変わりませんよね。 お客様の課題を解決できる企業として、印刷だけでなく様々なコミュニケーションツールを使った総合的なサポートが求められているということは、2008年に社長に就任する前からずっと感じていました。 前社長もだいぶ前から、印刷だけの印刷屋からもう少し幅広く対応できる企業にしたいという思いで、「『街の印刷屋』から一歩抜け出そう」と社内に呼びかけてきました。 実は、さらに10年さかのぼったちょうど20年前の2001年1月、21世紀になった年に、旧社名の「文伸印刷所」から「印刷所」を取って「文伸」にしましたが、その頃から印刷だけでない幅広いコミュニケーションのお手伝いを目指していて、「印刷所」という文言を外したのです。 2002年に常務が入社する1年半前ですね。そうですね。 電子化やペーパーレスという言葉はあっても、まだ今ほど印刷業界への影響はない時代でしたが、その頃から今の状況を見据えて模索されていましたね。 そういうわけで、20年前から少しずつ事業領域を広げて来たのですが、「コミュニケーションサポート業」を強く意識したのが10年ほど前で、本格的に動画やWebサイトの制作などを始めた時期になります。特に動画については、映像や音楽にセンスがある社員がいて、早い時期に高いレベルまで達したことが大Q1常務取締役川井 伸夫(KAWAI Nobuo)代表取締役社長川井 信良(KAWAI Shinsuke)おかげさまで、弊社は昨秋2020年10月に第60期を迎え、来年2022年8月には創業60周年を迎えることとなりました。この節目を機に、業界としても社会としても大きな変動の中にあった50周年以降の約10年間の歩み、そして地域への思いを、代表取締役社長の川井信良が改めて振り返りました。   (聞き手・常務取締役 川井伸夫)2

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る