inclusiveコンソーシアム参加団体のコラボが実現実施の様子 東京都教育委員会は、1983(昭和58)年から、都立学校の教員が成人に生涯学習の機会を提供する都立学校公開講座を実施してきました。この度、都立学校公開講座の仕組みを時代の要請に合わせた形で見直すために、第12期東京都生涯学習審議会(令和4年1月〜令和6年1月)で議論がなされ、公開講座を新たな類型に整理しました。 その中で、公開講座の役割として「障害のある人一人ひとりの生涯にわたる学びの支援」が明記されています※11。 これを踏まえ、今年度より、都立特別支援学校の公開講座として、「インクルーシブな学び東京コンソーシアム」の参加団体と連携した新たな生涯学習プログラムを開始しました。 本号では、令和6年12月・令和7年1月に実施した2講座を御紹介します。実施団体:「自由な美術活動空間」事務局 https://www.unlimited-art.net/会 場:都立鹿本学園講座概要:学校の体育館で、ステージ上に様々な画材を箱から出して並べ、参加者が自由に手に取って選べるようになっています。机上での創作活10とうきょうの地域教育用意された画材を思い思いに使って絵を描いたり工作をしたりと、自由な表現を楽しんでいました。No.154ロール紙の上では、複数の参加者が重ねて描くことで、素敵なコラボ作品が生まれていました。完成した作品は、トートバッグに印刷して持ち帰ることができます。動だけでなく、床面や壁面に貼られたロール紙に絵を描くなど、可能な限り制限が取り払われた空間での活動です。 1月に実施した講座では、認定NPO法人Hands On Tokyoの取組である「LIVESキッチン」のフードトラックが出店しました。このLIVESキッチンでは、障害のあるスタッフやあらゆる国籍のボランティアが共に楽しく働いています。当日50食限定で用意されたジャンバラヤは、講座参加者やボランティアスタッフにとても好評で、あっという間に提供終了してしまいました。 またHands On Tokyoからもアートに親しむ講座のボランティアが参加し、「自由な美術活動空間」事務局スタッフとともに協力しながら講座を運営していました。 このように、「インクルーシブな学び東京コンソーシアム」を通じて参加団体がつながり、新たな取組が生まれています。東京都教育委員会は、今後とも本コンソーシアムを基盤として企業・NPO等との連携を進め、障害者の生涯学習の推進・インクルーシブシティの実現に向けて取り組んでまいります。アートに親しむ講座「自由な美術活動空間」インクルーシブな
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