とうきょうの地域教育No.155
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Q 校内居場所カフェをやってみて、どんな効果がありましたか?A 予約を取らなくても気軽に話ができることで、様々な悩みを抱えた生徒たちにとって幅広いセーフティネットとなっています。まず話を聞いてくれて、受け止めてくれる。受け止めた後、必要に応じて支援につなげていく……といった流れができてきたことで、関係機関との連携も円滑に行うことができています。Q 今後はどんなことに期待していますか?A 開校と同時に、いわゆるサードプレイスである校内居場所カフェをやってみて、有形無形の効果がありました。学校によって様々な事情はあるでしょうが、気軽に話ができる校内居場所カフェのような取組は、多くの学校でやってほしいと思っています。自立に向けて悩みが多い年頃である生徒に、寄り添える人が多くいることは、とても大切であると改めて感じています。担当YSWが紹介No.1553とうきょうの地域教育 正門を入るとすぐ目に飛び込んでくるのが、私が訪問させていただいている立川緑高校の校内居場所カフェです。相談ありきの場所ではなく「ホッとする」「楽しい」「やってみたい」といった気持ちに応えられる場所になることを大切にしています。 受付にはボードゲームやスケッチブック、画材などがあり、看板のイラストは絵の得意な生徒さんが描いてくださいました。大人数が集まれる大きな机には 1000ピースのジグソーパズルが置いてあり、生徒さんの手によって少しずつ埋められてきています。すでに完成したものは壁に飾ってあります。7 月には生徒さんとスタッフが一緒に作った七夕の短冊や折り紙飾りが中庭へと続く壁を彩り、通りがかった方の目をひいていました。 カフェには YSWと地域の方を中心としたカフェスタッフがおり、全員緑のエプロンを着ています。おおよそ2 名から6名ほどがスペースで生徒さんをお待ちしています。友人とも家族とも違う関係を築き、先生方の指導とは別の角度から関わる人として、「第三の居場所」になれるよう意識しています。 生徒さんからはカフェに置いてほしい物品のアイデアをもらったり、最近のトレンドを教えてもらったり、片づけを手伝ってもらったりしています。 生徒さんの最善の利益のために、YSWとカフェスタッフが協力し合っています。YSWには児童福祉や社会保障に詳しい人、キャリア教育や働くことに詳しい人など様々。「大学生ってどんな生活している?」「編み物をやりたい!」「バイトの面接どうしよう?」そんな時にはカフェスタッフが丁寧に話を聞いています。ゆったりした時間のなかで、生徒さんから聴こえてくる声は、なりたい自分や学業、お家やバイト、友人や恋愛のことなど様々です。校内居場所カフェに来るとモヤモヤした気持ちを自然と口にしてくれるのかもしれません。希望を叶えようと一歩踏み出すときは、学校の先生方とスクラムを組んで応援しています。生徒さんに居場所カフェを選んでいただける限り、私も同じ時代を生きる一人の人間として一緒に居続けたいです。立川緑高等学校の校内居場所カフェ

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