[新刊情報]絵本と絵本研究の現在『 絵本BOOKEND 2021 』 

2021.08.11

様々な領域から多角的に絵本について考え、絵本に関心を持つ人々の交流の場として設立された絵本学会の年刊機関誌。
絵本と絵本研究の現在(いま)を伝えます。

通巻18号となる今号の表紙は、いせひでこさんの『チェロの木』より。
本文中「作家の証言」コーナーでも、いせひでこさんがご自身の絵本が生まれる現場について語ります。
また、特集は1「自然と絵本」。
特集2として、昨年発行された絵本から「次世代に伝えたい絵本」を選び、モニターが紹介。
その他、書評などで、多くの作品をピックアップしています。
TOPICSとして、新型コロナウイルス禍において、2020年に刊行された衛生に関する絵本を紹介し、絵本周辺で見られた取り組みについてもまとめています。

発行 絵本学会
発売 ぶんしん出版
B5判 108 ページ
ISBN 978-4-89390-185-9
本体 1,320円(税込)

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ぶんしん出版 販売ページ

目次

【特集1 自然と絵本】

自然とさまざまな絵本 藤本朝巳
南阿蘇から─『草原の小さなたからもの』のこと 藤 安代
ヴァージニア・リー・バートン─『ちいさいおうち』にみる自然の喜び 本庄美千代
絵本作家 ジム・ラマルシェの自然描写の特質 藤本朝巳
動物の視点から体感する自然 佐々木由美子
植物の絵本の分類について─ 子ども読者を想定として 鈴木律子
『森の絵本』『空の絵本』『水の絵本』─ 長田弘と荒井良二がうたう自然讃歌の三部作 香曽我部秀幸
絵本で旅する川 A river Marc Martin 松本由美
センス・オブ・ワンダーと感じる絵本 生田美秋
特別寄稿 『けんちゃんのもみの木』─ 御巣鷹山墜落事故から三五年を経て 藤本朝巳
被災と絵本 難民絵本を読みあう・語りあう─対面からオンラインまで
難民プロジェクト絵本タスクチーム 小野寺美奈、當銘美菜、前田君江、山西優二

 

【特集2 絵本モニターによる次世代に伝えたい絵本 ─ 2020】

次世代に伝えたい絵本 絵本モニターの回答
絵本批評2020【国内絵本】 中川素子
絵本批評2020【海外翻訳絵本】 鈴木穂波
絵本批評2020【新人作家】 宮崎詞美

【作家の証言】

いせひでこ 木を友だちだと考えたことはありますか ─ 絵本が生まれる現場 インタビュー・構成 生田美秋

 

【BOOK REVIEW】

『絵本画家 赤羽末吉 スーホの草原にかける虹』 中山美加
『連続講座〈絵本の愉しみ〉④ 日本の絵本 昭和期の作家たち』 石井光恵
『認定絵本士養成講座テキスト』 藤本朝巳

 

【TOPICS】

絵本から新型コロナウイルスを考える─ 衛生に関する絵本と、絵本周辺で見られた取り組み 山本美希
連載 子どもの本の編集者に聞く【第12回】 株式会社講談社 編集者・森 絵美氏に聞く 神谷 友
対談 絵本セラピストに聞く  大人に絵本を読むと何が起きるのか 岡田達信、中山美加
連載 絵本美術館紹介【第3回】 葉祥明阿蘇美術館 ー一千年続く草原を守る美術館 葉山祥鼎

 

第4回日本絵本研究賞選考委員講評

第4回日本絵本研究賞選考委員会を終えて