今月のはな子|第24回「東洋医学の知恵?」

2018.08.07

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』24号 2015年9月1日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

今年も厳しい夏がやってきました。単なる気のせいなのか、地球温暖化の影響なのか、年々、暑さが厳しくなっているように感じます。私たちでも、夏の暑いときには食欲が落ち、冷たいそうめんなどを食べたくなりますが、ゾウのはな子も、この季節になると食べ物の好みが変わってきます。

この夏は7月2日からは季節物のスイカとナスを与えているのですが、その後、今まで残さず食べていたモモの缶詰を7月中旬から残すようになり、8月からはリンゴも食べなくなりました。8月中旬からはナスよりもスイカを好むようになり、毎日3玉も食べています。

東洋医学では、モモは体を温める作用があり、リンゴはどちらでもなく、スイカやナスは体を冷やす作用があるといわれていますので、暑さが厳しくなるにつれて、体を冷やす作用があり、ナスよりおいしいスイカをたくさん食べるようになったのかもしれません。

 

堀秀正 井の頭自然文化園 副園長

 

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(『いのきちさん』24号 2015年9月1日発行 掲載)


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