アートマーケッツとヘブンアーティストな人々|その1「キン・シオタニさん(イラストレータ・詩人)」

2018.09.18

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』創刊号 2011年11月1日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

キン・シオタニさん(イラストレータ・詩人)

「この間のトークライブ行きました!」「テレビで見ました!」「数年前に来たときもハガキを買ったんですよ」……休日の公園の路上で店を開くキン・シオタニさんのもとには、代わる代わる老若男女が訪れては言葉を交わしていきます。

井の頭公園で、休日の出店や大道芸が「アートマーケッツ」として登録制になったのは2007年。それよりずっと前の1995年から公園を表現活動の場のひとつとしてきたキン・シオタニさんは、吉祥寺の書店『BOOKSルーエ』のブックカバーのイラストでも知られ、まさに地元アートシーンを象徴する存在です。そして、TVの散歩番組の案内役、あちこちのトークイベント、雑誌や教科書のイラストなど、多様な領域で活躍中です。

「仕事が忙しくなってもいなくならないで」と声をかけられることも少なくないそうですが、「僕は、公園で人としゃべってハガキを売りながら人を楽しませる大道芸的なことも好きだから、こうして続けてるだけ」……とご本人はきわめて自然体。「あえてブログやTVで予告せず、来られる時に出店してます」。

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』創刊号 2011年11月1日発行 掲載)

その場でハガキの裏にマジックで絵も描いてくれるキン・シオタニさん。
このライブ感が「アートマーケッツ」の魅力。


→ その2「ブルームダスター・カンさん(ブルースシンガー)」