アートマーケッツとヘブンアーティストな人々|その5「Mr.Daiさん(大道芸人)」

2018.10.02

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』5号 2012年71日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

Mr.Daiさん(大道芸人)

細いバルーンに息を吹き込み、キュッキュッとひねりだすと、辺りを歩いていた子どもたちの目が釘付けに。Mr.Daiさんの手にかかると、ウサギ、花、飛行機へとバルーンが自在に形を変えていきます。

じわじわと人だかりができたところで、パフォーマンスがスタート。回転させた中国ゴマをひもでつながった2本の棒で操り、投げたりキャッチしたりの離れ技。観客を巻き込んだトークも軽妙で、マジックや巨大シャボン玉などメニューも多彩です。「お客さんと一緒にやりたい」と言う通り、ときには観客のなかから助手を仕立てて、まるで元からのコンビのように共演することも。

15年前にイギリス人パフォーマーに感激してこの道に入り、独学でスタイルを確立しました。初めての井の頭デートでMr.Daiさんを見たというカップルから、披露宴に呼ばれることも多いそうで、「縁結びの大道芸」と胸を張ります。

 

取材:小田原 澪(おだわら みお) 編集者・ライター。フィールドは多摩。三鷹市在住

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』5号 2012年7月1日発行 掲載)

子どもたちから次々とリクエストが舞い込みます

コマ2つを笑顔で操ります


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