アートマーケッツとヘブンアーティストな人々|その10「髙橋弘美さん(生き物雑貨制作)」

2018.10.19

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』10号 2013年51日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

髙橋弘美さん(生き物雑貨制作)

羊毛フェルトでつくられたミニチュアの野鳥やウサギは、精巧で愛くるしい表情をしています。「かわいい」「すごくリアル!」と、足を止める人が跡を絶ちません。

子どものころから鳥が好きで、インコ数羽とコバタン、ほかにもウサギ、スナネズミなどたくさんの小動物に囲まれて暮らしているという髙橋弘美さん。特技の絵を活かして、10年前に鳥や小動物のイラストや小物をつくる「アトリエ山鳩」をオープン。制作の合間には、バードウォッチングをしています。

フェルトのミニチュアは、図鑑やペットをモデルに、細かくニードルを刺しながら形づくります。「鳥の触ったときのほわっとした感じが、羊毛のやわらかさと似ているんです」と髙橋さん。鳥の羽の微妙な色合いは、数色の羊毛を混ぜて表現し、ウサギの肉球など細かなところまで再現しています。「井の頭公園には生き物好きな方が多いですから。気が抜けません」と笑います。

 

取材:小田原 澪(おだわら みお) 編集者・ライター。フィールドは多摩。三鷹市在住

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』10号 2013年5月1日発行 掲載)

環境問題に関心を寄せ、野鳥が大好きな髙橋さん。

小さな小さなカモの親子。


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