アートマーケッツとヘブンアーティストな人々|その9「ちーちゃんさん(人形劇)」

2018.10.16

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』9号 2013年31日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

ちーちゃんさん(人形劇)

あんぐりと大きな口を開けた男の子、よしお君の口が人形劇の舞台です。よしお君はバナナやチョコレートなどの甘いものが大好き。おやつをいっぱい食べたら、そのまま眠ってしまいました。

「よしお君は大切なことを忘れています。それは何でしょう」とちーちゃんさんが尋ねると、見ていた子どもたちが「はみがきー!」と声をそろえました。口のなかでは虫歯菌が大暴れ。そこに登場したはみがきマンが、虫歯菌をやっつけてしまいました。

ちーちゃんさんは人形劇団から独立して3年、いまはフリーの人形遣いとして舞台に立つほか、井の頭公園で「はみがきマン」を上演しています。人形のなかで人形劇が行われるユニークな設定の舞台や登場する人形はすべてちーちゃんさんの手作りです。以前に保育園で働いていた経験から、「子どもたちが楽しみながらためになる人形劇にしたい。お父さん、お母さんにも見ていただきたい」と話します。

 

取材:小田原 澪(おだわら みお) 編集者・ライター。フィールドは多摩。三鷹市在住

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』9号 2013年3月1日発行 掲載)

おもちゃのマイクで呼び掛けるちーちゃんさん

虫歯菌の親子に子どもたちの目はくぎ付け


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