今月のはな子|第17回「大島からの訪問団」

2018.07.13

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』17号 2014年7月1日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

大島からの訪問団

1949年に来日したはな子は、移動動物園として、主に、多摩地区を巡回しました。

1951年には、伊豆大島にも、海を越えて渡っています。ライオンやダルマガエル、剥製標本18点や様々な教材も一緒でした。6月1日から15日までの期間中、散歩中だったはな子が茂みに逃げ、飼育係員が捕まえるという事態も起きました。

今回、この63年前に大島ではな子に出会った方々(当時8歳の方も!)を中心に、はな子の長寿を祝い、表敬訪問団が来園しました。

<訪問団の皆さん(敬称略)>
 石川龍治(大島町教育委員会教育長)
 阿部比左志(元大島観光協会会長)
 髙田元喜(一般社団法人大島観光協会副会長)
 磯山仲雄(大島町陸上競技協会理事長)
 稲生薫子(ミス椿の女王)

思い出のメッセージと、大きな果物かごをいただきましたが、はな子は特に稲生さんのあんこ娘姿が気になるようでした。

訪問団の皆さんも、はな子に元気をもらい、「きっとまた来るよ」の言葉を残して帰られました。これからもはな子が元気でいられるよう、がんばっていきたいと思います。

 

大橋直哉 井の頭自然文化園 教育普及係

 

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』17号 2014年7月1日発行 掲載)


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