私と 井の頭公園 |その16「いのけん公式問題集を全てノートに書き写し学びました」 渡邉安浩

2019.03.19

『いのきちさん』過去記事紹介(『いのきちさん』16号 2014年5月1日発行 掲載)
―2011年11月から2017年11月にかけて刊行された、井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞『いのきちさん』。ご愛読くださっていた方々の声にお応えし、掲載当時の記事をご紹介していきます―

みんなで楽しく気長に続けていくことが大切

渡邉安浩 (三鷹市在住)

 

井の頭恩賜公園の2017年開園100周年を記念して、井の頭公園検定(通称いのけん)が始まったが、昨年12月の第2回いのけんで初めて1級試験が行われた。受験資格は2級合格者で、50問中40問以上の正解が求められ、解答のほとんどが記述式という難関試験である。その初めての1級試験に89人が受験し、10人が合格した。渡邊安浩さんは、全50問中46問正解で、2番目の成績で合格をした。

静岡大学工学部の卒業まで静岡県で過ごしたのですが、日本無線に就職が決まり、以来44年間日本無線です。住まいも海外勤務を除けばずっと三鷹市内です。『いのけん』は、そんな長い勤務が終了する頃、退職後夢中になるものを探していた時期に出会ったやりがいなのです。

1級の試験勉強は、まず公式問題解説集を全てノートに書き写し覚えました。また、公園のマップを起こし、出来事を地図に記して、位置と時代の移り変わりを確認しました。関係する書物もできるかぎり購入して調べ、最後は自分で試験問題を作って自分で解くこともしました。(笑)

実はそのころ行われた井の頭池の『かいぼり隊』にも参加したのです。かいぼり隊で学んだことや、1級の試験勉強で学んだことが、沢山のかいぼり見学者への説明にとても役立ちました。そんな経験を通して、これだけ都会の中にあって、生物の多様性を学べる井の頭公園はとても貴重であると改めて思いましたね。今後は、学んだ知識をさらに深めて、誘われた、みたか都市観光協会の企画委員など、地域の活動に参加して活かしたいと思っています。

( 井の頭公園検定1級認定者 わたなべ やすひろ)

 

聞き手・写真 川井信良

私と 井の頭公園 その16 渡邉安浩さん

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。
(『いのきちさん』16号 2014年5月1日発行 掲載)


← その15「みんなで楽しく気長に続けていくことが大切」 田中淳一

 

→ その17「辛うじて残っている自然を守りたい」 高野 丈


*下記の画像リンクから、本号をPDFでご覧いただけます

井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞 いのきちさん 第16号

井の頭恩賜公園100周年カウントダウン新聞 いのきちさん 第16号